お墓の建て方④:石塔篇「洋型」

このところ、一から作るお墓、ということでお墓の建て方をご説明しております。

お墓を建てるにはそもそも墓地の区画を準備することが必要です、というところから始めまして、前回の記事ではようやく石塔篇に入りました。

まずは日本のお墓の基本である和型を取り上げたわけですが、今回はその続きで、いわゆる洋型墓石についてご説明いたします。

 

まず「洋型」という呼称が非常に曖昧な印象を与えるかと思います。

この洋型という呼び名に特に定義はなく、いわゆる和型に対して欧米の墓地にありそう、というイメージを喚起するという漠然とした雰囲気で呼ばれだしたのが、いつしか定着したのではないかと考えられます。

ではまったく基本形がないかというと、必ずしもそうではありません。

和型のように縦長というよりは、むしろ横長と形容できる形状のものが、洋型の中でも最も標準的なものでしょう。

具体的に見ていただいた方が早いかと思います。

 

 

このような形が、洋型のひとつのスタンダードとは言えるかと思います。

しかし標準形とは言っても、洋型の特徴はデザインの幅の広さにあります。

和型もオーダーメイドで細部にいくらでもこだわることはできますが、基本から逸脱する余地はやはり少ないでしょう。

その点洋型ですと、上の写真のように頭をカーブさせることもできれば、直線で仕上げることもできますし、花立、水鉢、香炉等の形状も自由度が高いです。

弊社の展示場に置かれている分だけでも、バリエーションが非常に多いというのはわかっていただけるでしょう。

 

 

 

 

 

 

最初の写真のようなものが、標準的な洋型と申しましたが、さらに自由な形状をとるものを、「デザイン型」などと呼ぶこともあります。

デザイン型、という呼び方自体がもはや意味不明な感もありますが、非常に凝ったデザインのものという程度にご理解いただければ、と存じます。

 

たとえばピラミッドのような形をしたものであったり、球形の石を置くというのもときどきお見かけします。

 

 

 

あと、お墓の本体ではありませんが、亡くなった方が生前好きだったものにちなんだオブジェないしモニュメントを置く、ということもあります。

たとえばゴルフがお好きだったなら、ゴルフボールやクラブを石でかたどったもの、将棋愛好家でしたら、将棋の駒を石で作ってお墓の横に置く、といったことですね。

とかくお墓というのは、一旦発想を自由にしていただくと、結構お応えできるものなのです。

 

奈良の共同墓地や寺墓地では、やはりまだ和型が主流なのですが、ここ数年は古い墓地でも洋型を施工する機会が明らかに増えてきています。

いろいろなデザインを掲載したカタログなんかも、各種取り揃えております。

デザインも含め、納得いくものを作ってこそ、お墓は終の住まいになるのだと思います。

デザインに関しても、ご要望がございましたらどしどしおっしゃってください。