新しい巻石、石塔の工事②:押熊墓地

前回からご報告している工事の続きです。

わたくしどもの本社から車で20分ほど行ったところ、押熊町の共同墓地にての作業です。

何もなかった区画に、新しい巻石を設置し、新しい石塔を建てさせていただきます。

新規巻石工事を伴う新規建墓です。

ありがたいことです。

 

前回の記事では、巻石の基礎作業のところまでお伝えしました。

元あった区画表示のブロックを撤去し、掘り方を行ない、杭を打ち込んで、といったことですね。

お隣の区画が高さなどの基準になる、というようなことも申し上げました。

 

 

巻石を据え付けたところ、写真のような感じになります。

写真は、区画の後ろ側から正面に向けて撮っています。

くり階段が見えますね。

最もシンプルな形状の巻石は、四方を延石で囲むだけ、というタイプのものです。

写真にあるように、正面にくり階段を付けるというタイプのものも、多く普及しています。

正面真ん中に、石を刳ったような形の階段を設置するので、くり階段と呼びます。

写真のように、二段目を別の部材で作るのが主流ですが、普通の四方巻石の正面部分を切削加工して階段形状にすることもありますので、くり階段といってもいろいろです。

 

奈良の共同墓地の巻石の場合、シンプルな四角形でない場合は、このくり階段型が最も多いでしょう。

各地の近代的な霊園などでは、階段を付ける場合もその形状はさまざま、正面左右に門柱を置いたり、下の巻石の上に玉垣を回したり、凝ったものがいろいろ見受けられます。

巻石がどんな風になっているかというのは、石塔本体に次いで、お墓の特徴としてひと目でわかりやすいところですので、お墓参りの際などご覧になってみると興味深いかと思います。

 

これも写真に写っていますが、巻石のそれぞれの石同士は、ステンレスの補強金具でつながれています。

ちょっとしたことで巻石が緩んだり離れたりしないようにという工夫ですね。

解体工事なんかをすると、この金具があるとないとで作業のスムーズさがまったく違いますので、たしかに効いているのだとよくわかります。

今回の巻石形状の場合、四隅とくり階段の左右で、計6組使うことになります。

 

巻石が据わりますと、今度は石塔を据えるため、まず地下のカロート(納骨室)を組みます。

こちらも、当ブログで何度も紹介してきた、弊社の通常手順で施工していきます。

まず納骨室が設置される位置、すなわち石塔の位置に合わせて、下支えの杭を打ち込みます。

次いでクラッシャー(砕石)とメッシュ筋を施工し、大谷石のカロートを組む、という流れです。

 

 

 

これで納骨室の完成です。

中に敷いた砂がだいぶ上まで来てて、お骨の収容が心配、と思われた方もおられるでしょうか。

今回の石塔は芝台付でして、芝台の内側も納骨スペースになり、十分な空間が確保できますのでご安心を。

さて、キリのいいところとなりましたので、建墓の本体作業については稿を改め、次回ご報告したいと思います。