新規洋型の建墓工事②完成:寺山霊苑

本日は前回の事例紹介の続きです。

奈良市営墓地のひとつ寺山霊苑で、新しい洋型の墓石を建てるという工事でした。

寺山霊苑というのは、奈良公園の東側、奈良盆地を見下ろす山にある墓地です。

現在、奈良市で市営墓地の使用者が募集される際は、対象になるのはほぼこの墓地の区画だと思っていただいて間違いありません。

(南山墓地という市営墓地の区画も募集されますが、比率にすれば1割程度です。)

 

さて、前の記事では墓石を建てる前にその下の部分、納骨室を据えたというところまでご報告しました。

お骨を安置するスペースですね。

それが済みますと、いよいよ墓石本体の工事に取り掛かっていけます。

 

 

写真は、墓石の台石と手前の花立や水鉢を置くための板石を据えたところです。

台石の正面に四角く口を開けているのが、納骨穴です。

お骨をお墓に納める際は、この穴から手を差し入れてお骨を安置することになります。

普段はこの前に水鉢が置かれ、納骨穴は隠れることになります。

 

ちなみに関西では、納骨の際にはお骨を骨壺から出して、サラシの袋に移し替えて納めるのが今では一般的です。

お骨が最終的に土に還るように、という発想ですね。

逆に関東地方では、骨壺のままお墓の下に納めることが多いようです。

そのため、納骨室も関西のものより関東のものの方が大きく作られることが多いです。

写真のような納骨穴では骨壺を入れるには小さいので、関東では石塔の台石に納骨穴を穿つのではなく、手前の板石をめくって納骨するのが主流となっているみたいですね。

そんなところにも地域差が出るというのは面白いものだと思います。

 

台石の天端には、いつものように耐震パッドが置かれているのも見えます。

この上に竿石が乗ります、

竿石、というのは「○○家」とか「南無阿弥陀仏」とか書かれた石のことです。

洋型墓石ですと、「ありがとう」や「絆」とか「心」とか、竿石に彫る文言のバリエーションも増えます。

デザインの選択肢も豊富ですし、伝統的な和型と比較して、いろいろな面での自由度が高いのが洋型墓石の特徴だと申せましょうか。

竿石が据わりますと、これまたいつものように草の生えにくい土を区画内に施工します。

 

 

今回は石塔に花の彫刻も施されていますね。

こういうのもおしゃれで綺麗です。

石塔に限らず、花立や拝石などに花をはじめとした柄の彫刻を入れることも可能です。

ご希望の場合はお気軽にご相談ください。

最後に花立と水鉢をきちんと設置し、玉砂利を敷けば出来上がりです。

 

 

しっとりと落ち着いた雰囲気のある洋型石塔ですね。

美しいです。

寺山霊苑での新規洋型石塔の建墓工事、これにて完成です。