石塔の撤去工事:五条西山共同墓地

本日は施工事例を紹介いたします。

表題の通り、石塔を撤去する、という工事になります。

単に石塔を撤去するという場合、行なう作業は一緒でも、背景としてはいくつかのケースが考えられます。

 

まずは言うまでもなく、墓じまいというやつですね。

石屋としては残念ながらと言わざるをえないのですが、墓じまいの趨勢はやはり変わっておりません。

時代の趨勢と言ってしまえばそれまでなのですが、いずれにせよ石塔撤去の最も多いケースはこれでしょう。

 

次いで、石塔を移転するという場合が考えられます。

なんらかの事情である墓地から別の墓地へとお墓を引っ越しさせる場合は、当然のことながら石塔を解体し、移動することが必要です。

このケースも、元の墓地からは石塔を撤去する、ということになるわけですね。

 

それから、石塔の建て替え、新規建墓を伴うことがありますね。

現状の石塔にかわって、新しいものを建てたい、というものです。

比率としては少ないですが、こういうのもあります。

石屋としてはありがたいケースですね。

無論、仕事に貴賎はございませんが。

 

さて遅くなりましたが、今回の現場です。

近鉄西ノ京駅の近く、五条西山共同墓地というところです。

唐招提寺からも近い、地域の共同墓地です。

 

 

写真はまさに石塔本体を撤去し終えた、というところです。

区画のむかって左奥に、ぽっかりと穴が開いたように見えるのが納骨室です。

この上に石塔が立っていました。

 

ちなみに、撤去工事の場合、基本的に二種類に分けられます。

ひとつには石塔のみの撤去。

もうひとつに巻石(外柵)まで全撤去して更地にするケースですね。

墓地や霊園、寺院によって規則が決まっていることが多いですが、ケースバイケースで判断されることもあります。

今回は石塔だけを撤去する作業です。

納骨室は大谷石で組まれていますが、これも一緒に解体して取り出します。

 

 

右手に見える緑色の機械はカニクレーンです。

キャタピラで自走する小型クレーンです。

脚を展開したところがカニっぽいので、カニクレーンと呼ばれるようです。

こちらの区画は、右側に広い参道が控えているので、クレーンを無理なく使うことができました。

こういう現場は施工業者としては助かりますね。

 

さて、写真の状態で「石塔の撤去」は完了していますが、まさかこのままの状態で現場をおいておくわけにはいかないので、穴の開いた部分には新しい土を入れ、整地して、最後に砂利を敷きます。

 

 

これで作業完了です。

何事もなかったかのように、きれいになりました。

これで現場を後にすることができます。

五条西山共同墓地での石塔撤去工事、これにて終了です。