石塔のリフォーム工事②完成:西大寺共同墓地

前回からお伝えしている、石塔のリフォーム工事の続きです。

お墓というのは大きく二つに分けて、区画の縁どりをしている巻石ないし外柵と呼ばれる部分と、区画内に置かれる石塔をはじめとした部分とがありますが、今回は巻石には触れず、石塔類を解体して組み直すという作業になります。

 

現場となる墓地は西大寺共同墓地。

わたくしどもの本社からは車で五分ほどの近隣に位置し、多くの工事を手掛けさせていただいている地域の共同墓地です。

さて、前回の記事ではお墓の地下構造部分に当たるカロート(納骨室)を復元した、というところまでお伝えしました。

今回はその続きで、石塔本体の復元工事に入っていきます。

 

石塔本体は通常、竿石・上台・下台の三段と、花立や水鉢をはじめとした付属品で構成されています。

言うまでもなく下台が一番大きく思い部材ですので、解体組み直しであろうと新規建墓であろうと、下台を扱うのが最も気を遣い、慎重さが必要な局面になります。

 

 

写真は下台が無事に据わったというところです。

この上に上台が載ります。

写真に写った下台の天端のうち、中央の白っぽく見える四角い部分が、磨かれておらず上台が載る部分です。

その外周のグレーの部分には鏡面磨きがかけられています。

この写真でも見て取れるかと思いますが、この磨きがかかった箇所には、やや外下がりの勾配が付けられています。

「水垂れ」と呼ばれる加工です。

こういったところも、出来上がった石塔をきれいに見せるための工夫のひとつです。

上台が来るところの四隅に置かれているのは、このところ弊社でよく活用している免震パッドです。

墓石業界もこのところ、地震対策にはかなり気を遣うようになっています。

上台と竿石の間にも同じものが入ることになります。

今回は石塔だけでなく、向かって右側の霊標、および手前の拝石も据え直しますので、それ用の基礎も準備しておきます。

 

 

納骨室の基礎と同様、クラッシャー(砕石)とメッシュ筋です。

この上に拝石と霊標台をバサ(セメントと砂を水で練ったもの)で固定します。

この二つの石を据え、石塔の手前に一対で置かれていたローソク台を復元すれば、セメントを使う作業は終了です。

次いで草の生えにくい土の施工にかかります。

 

 

草の生えにくい土は、文字通り雑草対策として使われるもので、水で締めると非常に堅く締まって、植物の根を寄せ付けなくなります。

雑草の生命力は半端ではないので、完全に100%の対策とはいきませんが、日々のお墓のお手入れについては、これで格段に楽になるはずです。

水が引くのを待って、最後に玉砂利を敷くと、作業完了です。

 

 

きれいな石塔が復元されました。

青空をバックに、写真もいいものが撮れました。

石塔のリフォーム工事を行なっていただくと、お墓はほんとに見違えるようになります。

西大寺共同墓地での石塔のリフォーム工事、これにて完成です。